うけい
『上代説話事典』(大久間喜一郎・乾克己編)によると、うけい(うけひ)とは次のような意味であるといいます。
「(1)事の善悪・成否・吉凶を占う時に、神を判者に立てて、現在判断に迷っていることが、+ならこう、一ならこうと、兆をあらわし示せと予約すること、(2)それから一転して、そういう約束を立てて祈ること、また、(3)もし欲するとおりの結果を生じさせてくれたら、このようにすると誓約すること、です。
ただし、(3)は正しくは『ちかふ』であって、『うけふ』の本義は(1)であるとする」と述べています。
これだけではわかりにくいと思うので、実例をいくつかあげてみようと思います。
景行天皇が豊後の土蜘蛛を征討したときのことです。
天皇は柏峡の野に陣を敷いたが、ここに長さ六尺、幅三尺、厚さ一尺五寸の大石がありました。
天皇は「私が土蜘蛛を滅ぼすことができるのなら、この石よ、蹴ったならば柏の葉のように舞い上がれ」と言い、石を蹴った。
すると、石は言葉のとおり大空に舞い上がった(『日奎日紀』による)。
神功皇后も新羅遠征に先立って、二度もうけいを行なっています。
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